滄浪の歌・序 四・虚空

ようやく主役の登場だあ! いつになったら本編が始まるんだい!(わからない) 微グロ注意のような。 茫洋とした視界に、あのひとの背中がにじむ。 (みちは、はなれてしまったのに) もう浴びなれたはずの血飛沫は、痛いものだと初めて知った。 (もう、もどってはこないのに) 虚空に伸ばされた、手が。 (わたしは、どうし…
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滄浪の歌・序 三・犬神

塩野七生はローマ人の物語の作者なんだぜ! 盛大に水溜りにぶちまけられた教科書を見て、あたしは溜め息をついた。 「…どうしろっていうのかなぁ」 家の中学校は別に必ず部活動に所属しなければならないわけでもないので、いつもは授業が終わったらさっさと帰るのだが、今日は先生に用事があって職員室へよった。 教室に、かばんを置いた…
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滄浪の歌・序 二・白猫

悪魔さん一人称。 俺はよく、道端の犬や猫を解体する。 そこらにごろごろと転がった怠惰なドウブツを、うつくしく昇華させる。 昔から血が好きだった。鉄錆の匂いに陶然とし、赤と肌のコントラストに惹かれていた。 うつくしい赤が止まってしまい、その後出てくる醜い黄ばんだ液体を軽蔑した。 そのどこか透明でない色は、生に執着する…
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滄浪の歌・序

はじまるざますよ!割とど真ん中シリアスの予感。 俺たちの関係は、悪く言わなくたって歪なもんだった。 手段のはずの守るということを、目的にしてしまった少女。 何もかもを亡くしたのだと、最後まで気付けなかった青年。 光明を擲つことに、後悔どころか関心さえ抱かなかった悪魔。 自分の本質を、他者の内にし…
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赤に捕らわれた男と男

サウンドホライズン、クロニクルセカンドの二次創作だったりして。 半ばオリジナルと化したような気もしますが。 深くは突っ込まないでください、謎とか考えんの苦手なんです。 多分原曲知らなくても読めるはず。 赤に捕らわれた男と男                           男の横顔は、深紅に染め上げられている。…
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毛利家的グランドフィナーレ!

十作目。 グランドフィナーレの癖に短いですね! 「いつかまた、ここで。」を読んでからのほうがいいような気も、 別に読まなくたっていいような気も。 毛利家的グランドフィナーレ!                               重い扉を開けると、そこには花嫁がいた。 まあ、いなかったら困るが。 「おー…
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いつかまた、ここで。

自作品クロスオーバーというなんともイタい代物。 他オリジナルの三作と毛利家を読んでからじゃないと、意味不明かもですよ。 いつかまた、ここで。                              男の席の隣、窓際に座る青年は、口をあどけなく開いて寝息を立てていた。 高校生ぐらいだろうか、と男は推測する。 とも…
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雪の結晶

オリジナル。 なんか、ザ・高校生が書きましたって感じの作品。 雪の結晶                               車椅子の車輪が回る。 その音が、後ろから付いてくるのを確かめもせずに、私は前へ前へと駆けて行った。 歩道から一歩踏み出せば、短い足のふくらはぎまでが雪で埋まった。 真っ白な雪原に跡…
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赤色の空

赤めなオリジナル。 ちなみに続きませんから! 赤色の空                               もう二・三時間で日が落ちようとしている。 私の運転する車は、今はもうほとんど使われていない道路をガタゴトと音を立てて走っていた。森の中を突っ切っているためか、草木に覆われ凹凸が目立つ。 この道路も、…
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口笛鬼

古いです。ミステリもどきももどきです。 下手にシリアス要素なんか入れるからこんなことになったのだろうか。 口笛鬼                               俺は、口笛の鬼だ。 こういう言い方をするとなんだか口笛に執念を燃やして超絶技巧の演奏をする奴みたいだが、別にそんなんじゃない。ただ単に、人が夜…
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MOURIKEサーガ

九作目。 私の一押しキャラ大暴走の巻。 MOURIKEサーガ                               瞬間、世界はぐらりと傾いた。 俺がオーブ沿岸よりも深くセカンドインパクトよりも大きい愛情(主になんでこんな子に育っちゃったんだお兄ちゃんは悲しいみたいな言葉でしか示してなかったが)を注いできた元…
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絶望は愚者の結論

外伝のような、クロスオーバーのような。 「毛利一味の逆襲」読了後に読んでいただきたい。 絶望は愚者の結論                               青痣付きの非日常が、ある日突然公園に現れた。 そいつはおれの通学路からちょっと離れたところにある公園のベンチにだらしなく寝っ転がっていた。公園と言った…
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毛利兄弟+1の諦念

八作目。 短ッ! 毛利兄弟+1の諦念                               「で、何処に行くって言ってたんだ?」 「草摘みに」 勿論お花畑に出かけるような可愛らしいペアではない。むしろそうだったら悪夢だ。見てしまったら最後、多分僕の心臓は止まる。 父に「今日ちーちゃんと草摘みに行ってくっか…
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毛利一族の決戦

七作目。 変人が多すぎると、回すのがとにかく大変ですともよ。 どれが誰のセリフかは、気合で判別してください。 毛利一族の決戦                              未成年の結婚には、保護者の同意が必要です。 一方はなんとか大丈夫だったものの、一般例と違って俺にはもう一方が問題なのだった。 …
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毛利母子の対決

外伝的なものその二。 何気にいろは歌なので、ぜひ頭文字を追っていってくださいな。 毛利母子の対決〜これっていろは歌でやる意味あんの?〜                         「維新よりはシスコンじゃないな」 「ロリコンも度は越してない」 「ハンニバルファンだし」 「人情深い…
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毛利智汐の襲来

六作目。 最初に書いたとき、このキャラはありえんと多方面から突っ込まれました。 毛利智汐の襲来                               その日、俺と我が不肖の弟千早は、スーパーへ買い物に来ていた。 「………」 「菓子売り場にふらふら近寄るな食玩馬鹿」 「いいじゃんよーちょっとぐらい。兄のフィ…
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毛利一味の逆襲

五作目。 突っ込みキャラがそれなりにいると、物語というのは書くのが楽である。 毛利一味の逆襲                              どんぶらこどんぶらこ、とそんな擬音は相応しくないのかもしれないが、ボートは人工の湖に浮かんでいた。 僕こと五十嵐春紀と、傍若無人天上天下唯我独尊大魔人毛利千早を乗せ…
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毛利夫妻の青春

三作目。 お母さん、本領発揮。 毛利夫妻の青春                           残暑が厳しい公園の中、ベンチには浮浪者が寝ていた。 暑苦しいのでせめて春にしとけ。 俺は真面目に働きつつ世の中の不条理に耐えるホームレスさん方は見ていて感動してしまう質だが(多分弟は彼らの前でプロ顔負けのジャグリン…
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